
鍼灸はどう効くの?
鍼灸が導く“回復力”のしくみ
鍼灸が得意としているのは、あなたの身体が本来持っている「元気な状態に戻ろうとする力」を後押しすることです。
人の身体には、体温・血流・ホルモン・水分量といった、体の中の状態を「ちょうどいいバランス」に保ち続けようとするホメオスタシス(恒常性)という働きがあります。
身体の“自動調整機能”と言ってもいいかもしれません。
でも、忙しさやストレス、疲れが重なっていくと、この自動調整が少しずつ乱れてしまうことがあります。
そこで、鍼灸の出番です。
鍼のやさしい刺激は、乱れが出ていた身体の状態にふれ、もう一度よいバランスに戻っていくきっかけをつくってくれます。
・多すぎる働きは、静かにおさめて
・足りない働きは、そっと引上げて
・上がりすぎたものは落ちつかせて
・下がりすぎているものは、やさしく支える
そんな風に、行きすぎたところ・足りないところを、少しずつ「ちょうどよく」整えていくイメージです。
興味深いのは、鍼灸による身体の反応が、健康な方と不調をかかえている方とでは違っていると報告されていることです。
つまり鍼灸は、誰に対しても同じ反応を起こすのではなく、その人に今いちばん必要な方向へ働きかけてくれるということ。
片頭痛の方では、脳の血流の偏りが整っていったり。
慢性的に疲れている方は 自律神経の張りつめた状態がゆるんできたり。
冷えが強い方では、手足やお腹の血の巡りが良くなっていったり。
その変化は、鍼を刺した場所だけにとどまらず、その人の身体が「助けてほしい」と感じているところに、それぞれの形であらわれてきます。
つまり、鍼灸は、あなたの身体が自分らしいリズムとバランスを取り戻していくのを、やさしく支えてくれるケアなのです。